犬の角膜潰瘍(かくまくかいよう)について

🐶 犬の角膜潰瘍(かくまくかいよう)とは?

角膜潰瘍とは、目の表面を覆っている角膜(透明な膜)が傷つき、深くまで損傷を受けた状態をいいます。

軽度なものから重度なものまであり、放置すると視力の低下や失明の危険もあります。

 

🔍 原因

1. 外傷
‐ 爪や枝、猫パンチなどによる傷
‐ シャンプーや異物(砂、ゴミなど)の刺激
2. 乾性角結膜炎(ドライアイ)
‐ 涙の分泌が少なく、角膜が乾燥して傷つきやすくなる
3. 眼瞼異常
‐ 内反症(まつ毛が内側を向いて角膜を刺激)
‐ 外反症(まぶたがゆるんで保護できない)
4. 感染
‐ 細菌、真菌、ウイルスによる二次感染
5. その他の要因
‐ 特定の犬種(シーズー、パグ、フレンチブルドッグなど短頭種)は角膜が突出しているため傷つきやすい

 

⚠️ 主な症状

• 目をしょぼしょぼさせる(眼瞼けいれん)
• 涙が多くなる
• 目をこする
• 白目が充血する(結膜炎)
• 黒目が白っぽく濁って見える
• 光をまぶしがる
• 目やにが出る

 

🧪 診断方法

• スリットランプ検査(目を拡大して見る)
• フルオレセイン染色
→ 角膜に傷があると、染料で染まって確認できる
• 涙の量の検査(シルマーティアテスト)
• 感染が疑われる場合は細菌培養検査

 

💊 治療法

軽度の角膜潰瘍
• 抗生物質の点眼(感染予防)
• 人工涙液や角膜保護剤の点眼
• エリザベスカラーでこすらせないようにする

中〜重度の場合
• 抗生物質の内服や点眼を強化
• 痛み止めや角膜修復促進薬の使用
• 治りが悪い場合は外科的治療が必要になることも

外科的治療の例
• 角膜縫合
• 結膜フラップ術
• 角膜移植(非常に重度の場合)

 

📈 予後と注意点

• 早期治療であれば完治することが多い。
• 深い潰瘍や穿孔があると失明リスクが高くなる。
• 完治後も再発の可能性があるため、日常のケアが重要。

 

🐕 予防のポイント

• 顔周りの毛やまつ毛を清潔に保つ
• 目に異物が入らないよう注意
• 涙や目やにが多い場合は早めに受診
• 短頭種は特に注意して日常の観察を

 

🌟フルオレセイン染色で陽性を示す角膜潰瘍の眼


 

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