シニア期の犬猫オーナー様へ。知っておきたい「血圧」のお話
「最近、少し寝ている時間が増えたかな?」 「年をとったから、目が見えにくくなるのは仕方ないよね」 そんなふうに感じている変化、実は「血圧」がサインを出しているかもしれません。
今日は、シニア期を過ごす愛犬・愛猫の健やかな毎日のために、知っておいてほしい「血圧」のお話をさせていただきます。
1. 「病気が教えてくれる」高血圧のこと
ワンちゃんや猫ちゃんが高血圧になる原因の多くは、実は他に隠れている「持病」です。 特に、腎臓の病気やホルモンの病気(甲状腺や副腎など)が原因で血圧が上がりやすくなることがあります!
「血圧が高い」こと自体に、最初は痛みも違和感もありません。だからこそ、持病がある子やシニアの子は、ときどき血圧をチェックしてあげることが大切なんです。
2. 高血圧が引き起こす「困ったこと」
もし血圧が高いまま放っておくと、体の中のデリケートな場所に負担がかかってしまいます。
- 「腎臓」:腎臓への負担が増えて、病気の進行を早めてしまうことがあります。
- 「脳」:なんだかボーッとしたり、急に性格が変わったように見えることがあります。
- 「眼」:網膜が剥がれてしまい、突然目が見えなくなることがあります。
こうした大きなトラブルが起きる前に、血圧をコントロールしてあげることが、穏やかな生活を守るコツです。
3. ドキドキさせない測定を
病院に来ると、どうしてもみんな緊張してドキドキしてしまいますよね。緊張で血圧が上がってしまうのを、私たちは「白衣性高血圧」と呼んでいます。
診察室では、なるべくお家と同じようにリラックスできるよう、ゆっくり時間をかけて測ります。
4. 毎日のお薬と、ちょっとした食事の工夫
もし血圧が高いことがわかっても、安心してください。今は体に負担の少ない良いお薬がたくさんあります。 ワンちゃんには腎臓を守るタイプ、猫ちゃんには血圧をしっかり下げるタイプなど、その子に合わせたベストなお薬を選んでいきます。
最後に:大切なのは「早め」の気づき
高血圧は、早めに見つけてあげれば決して怖いものではありません。 「最近、健康診断してないな」「腎臓の数値が少し気になっている」という方は、ぜひ次回の診察で「血圧も測ってみようかな?」と声をかけてみてください。
