当院の眼科専門診療の特徴

当院の眼科では、「見えにくい」「痛そう」といった目のトラブルに対して、一般診療とは切り分けた“専門外来”として診療を行っています。犬や猫の目の病気は進行が早く、適切なタイミングで専門的な検査・治療を受けられるかどうかが、その後の視力や生活の質に大きく影響します。そのため当院では、眼科専用の検査機器と、眼科に精通した獣医師による眼科泉温診療を行っています。

診察では、まず飼い主様からじっくりとお話を伺うことから始めます。目だけを診るのではなく、全身状態やこれまでの持病・内科疾患との関係性も含めて評価し、治療方針を検討することを大切にしています。

また、眼科の病気は、特殊な検査や顕微鏡レベルでの観察、細かい眼圧の変化など、専用の設備と経験が求められます。当院ではスリットランプ(細隙灯顕微鏡)、眼圧計、眼底検査機器、角膜染色検査などの検査を組み合わせることで、「どこが悪いのか」「どのくらい進行しているのか」をできる限り正確に把握します。必要に応じて、眼科エコー(超音波検査)や網膜スクリーニング検査なども行い、手術の適応や予後の見通しを丁寧にお伝えします。

さらに、重度の白内障や緑内障、網膜の外科治療など、より高度な医療設備が必要と判断される場合にも、眼科に精通した獣医師が手術対応も行います。“チーム医療”で、ペットの目の健康と生活の質を守ることが、私たち眼科診療の大きな特徴です。

眼科専門外来チームのご紹介

石塚先生

石塚 泰雄

【出身校】
岐阜大学

【所属学会】
比較眼科学会
日本獣医眼科臨床研究会
日本獣医眼科カンファランス
日本動物病院会

【学会発表など】

詳しく見る

・平成9年9月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
腎結石摘出を実施した犬の両側性腎結石の1例

・平成11年11月 動物臨床医学会年次大会にて発表
再発性の猫下部尿路疾患に対して膀胱尿膜管憩室切除術が有効と考えられた猫の12症例

・平成12年6月 JOURNAL of JAHA(日本動物病院福祉協会)に掲載
再発性の猫下部尿路疾患に対して膀胱尿膜管憩室切除術が有効と考えられた猫の12症例

・平成12年12月 インフォベッツ(アニマルメディア社)に掲載
腎結石摘出術を実施した犬の両側性腎結石の1例

・平成13年9月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
アメロイドリング装着後に腹水が認められた門脈―後大静脈シャントの犬の1例

・平成14年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
ニューキノロン耐性菌が分離されたフェレットの尿石症の1例

・平成15年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
悪性の経過をたどった犬の骨軟骨腫の1例

・平成16年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
膝蓋骨内方脱臼整復手術後に多発性関節炎と診断された柴犬の1例

・平成17年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
卵巣子宮全摘出術を行った子宮疾患のウサギの5例

・平成17年10月 獣医三学会(近畿)にて発表
小型犬に認められた急性腹症の2例

・平成18年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
肉芽腫性髄膜脳炎が疑われたシーズー犬の1例

・平成19年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
肉球上皮欠損が生じた猫に肉球移植した1例

・平成20年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
創外固定を用いて整復した超小型犬の橈尺骨骨折の2例について

・平成21年10月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
高齢猫の脛骨複雑骨折の2例

・平成22年3月 大阪府立大学獣医臨床研友会症例検討会にて発表
当院で行っている水中トレッドミルを中心としたリハビリテーションについて

・平成22年6月 WJVF第1回大会にて講演
半導体レーザーの活用法

・平成22年11月 中部小動物臨床研究発表会にて発表
シリコンインプラント挿入術を行った犬の緑内障4例

・平成23年3月 大阪府立大学獣医臨床研友会症例検討会にて発表
眼底カメラClearViewの有用性について

・平成23年5月 飛鳥レーザーフォーラムにて講演
当院におけるレーザーの使用状況

・平成24年10月 中部小動物臨床研究会にて発表
肝外胆道系手術を実施した犬の4例

・平成25年10月 中部小動物臨床研究会にて発表
眼底検査所見から全身性疾患を疑った2例

・平成26年9月 比較眼科学会にて発表
ぶどう膜嚢胞と上皮性腫瘍を併発したと思われる高齢のラブラドールレトリバーの1例

・平成26年10月 中部小動物臨床研究会にて発表
眼型GMEを疑った急性視覚障害の若齢小型犬の1例

・平成26年10月 和歌山県獣医師会研修会にて講演
前眼部における点眼薬の使い方と眼科検査

・平成27年1月 比較眼科学会にて発表
ケアンテリアの黒色症の1例

・平成27年10月 中部小動物臨床研究年次大会にて発表
犬種特異性ぶどう膜疾患の2例

・平成28年1月 比較眼科学会にて発表
若齢猫のFHV-1感染症を疑う角結膜炎に対して、Famciclovirを使用した4症例

・平成28年2月 動物看護コアテキスト動物看護の実践(ファームプレス)に執筆
第10章 眼科疾患

・平成29年10月 中部小動物臨床研究会にて発表
若齢猫のFHV-1感染症4例

・平成30年 比較眼科学会にて発表
当院におけるAhmed valveを用いた隅角インプラント術

・平成30年10月 中部小動物臨床研究会にて発表
異所性睫毛と角膜炎の関連について その対処法

・2020年2月20日
1題目 網膜脈絡膜炎を発症したトキソプラズマ陽性猫の1例
2題目 猫の白内障手術犬との相違点について

・2021年3月16日 大阪府獣医師会症例検討会発表
左眼に眼窩内髄膜腫が認められた犬の1例

獣医師 髙橋

【出身校】
大阪府立大学(現大阪公立大学)

【資格】
動物眼科専門クリニック辻田先生眼科基礎・実践セミナー修了
北摂ベッツセンター辻田先生眼科研修 L&Tどうぶつ眼科セミナー全8回修了
VSJ college 眼科elab. 第1期、第2期

【所属学会】
Lime研究会(人の眼科)
比較眼科学会
日本獣医行動学研究会

獣医師 上林

【出身校】
大阪府立大学(現大阪公立大学)

【資格】
学際企画 犬の臨床腹部エコー実習 修了
RADLINE 腹部超音波実習修了

【所属学会】
泉州獣医臨床研究会

眼科専門外来 診療の予約方法

眼科専門外来の実施日

石塚先生の出勤日に実施しております。
石塚先生の出勤日は獣医師出勤表でご確認ください。

眼科専門外来の予約方法

以下①~③のいずれかの方法でご予約下さい。

① WEB予約から
皮膚科・耳科専門外来をご予約
② 病院へお電話
いただいてのご予約
③ 診察時にご予約

眼科検査の内容と流れ

眼科診療の第一歩は、詳細な問診と視診(見た目のチェック)です。いつから症状が気になり始めたのか、左右どちらの目に出ているのか、痛そうにしているのか、暗い場所での様子はどうか、かかりつけ病院で既に受けられた検査や治療はあるかなど、できるだけ詳しく教えていただきます。その後、視力の反応や瞳孔の動き、目の周囲の腫れ・赤み・出血の有無などを観察し、必要な検査を組み立てていきます。

代表的な眼科検査としては、以下のようなものがあります。

眼圧測定

緑内障やぶどう膜炎などを見つけるための重要な検査で、専用の眼圧計を用いて眼球の硬さを測定します。眼圧が高すぎる/低すぎる状態は、痛みや視力低下の原因となるため、治療方針を決める上で欠かせません。

涙液量測定(シルマーテスト)

涙の量を専用の試験紙で測る検査です。ドライアイ(乾性角結膜炎)がないかどうかを確認し、角膜の乾燥や慢性的な目やに・充血の原因を探ります。

スリットランプ検査(細隙灯顕微鏡検査)

強い光とレンズを組み合わせた顕微鏡で、角膜・前房・水晶体などを詳細に観察します。角膜の傷(角膜潰瘍)や白内障の程度、前房内の炎症などを細かく確認できる検査です。

角膜染色検査

角膜の表面にごく少量の色素をのせ、傷の有無や範囲を調べます。ぱっと見ではわからない浅い傷も浮かび上がるため、しょぼしょぼする、片目をつぶるといった症状の原因検索にとても有用です。

眼底検査・網膜スクリーニング検査

瞳孔を広げたうえで眼底を観察し、網膜や視神経の状態を確認します。高血圧や内分泌疾患に伴う網膜出血、進行性網膜萎縮症(PRA)などの診断にも役立ちます。専用のカメラで撮影して記録を残すことで、経過観察にも活用します。

眼科エコー検査(超音波検査)

白内障などで眼の中が見えにくい場合にも、超音波を使って水晶体や網膜、硝子体の状態を確認できます。網膜剥離の有無や、腫瘍性病変の評価、手術の可否判断に欠かせない検査です。

初診では、これらの検査を動物の状態に合わせて組み合わせて行います。多くの場合、問診から検査、診察、今後の方針説明までで1~2時間ほどかかることが多く、緊急症例や複雑な病態の場合には、さらにお時間をいただくことがあります。そのため、初めて眼科を受診される際には、時間に余裕を持ってお越しいただくようお願いしています。

手術・治療の選択肢について

眼科の治療は、「点眼・内服などの内科的治療」と「外科的治療(手術)」、そして必要に応じた「長期的な経過観察・管理」という3つの柱で考えていきます。当院では、まず現在の病気の状態や進行スピード、全身状態、年齢、生活環境などを総合的に評価したうえで、どの治療がその子にとって最も負担が少なく、かつ効果が期待できるかを一緒に検討します。

白内障や緑内障、網膜剥離など、一部の病気では手術が視力温存のための重要な選択肢となります。白内障の場合には、超音波で濁った水晶体を砕いて吸引し、眼内レンズを入れる手術が行われることが一般的です。一方で、緑内障では眼圧を下げるための内科治療に加え、眼圧コントロールが難しい場合にはバルブ設置術などの外科的手段が検討されます。網膜剥離や硝子体疾患では、網膜凝固術や硝子体手術が適応となることもあります。

しかし、すべての症例で“手術をすれば良い”わけではありません。高齢である、重い心臓病や腎臓病を抱えている、持病のコントロールが難しいなど、全身麻酔のリスクが大きい場合には、無理な手術よりも痛みや不快感を抑える内科的治療に重心を置くことも大切です。また、「視力の回復・維持」を最優先に考えるのか、「痛みの緩和」や「生活の質の維持」を優先するのかによっても、選ぶべき治療は変わってきます。

当院の眼科では、それぞれの治療について「期待できる効果」「起こりうる合併症やリスク」「術後の通院回数やケアの内容」「費用の目安」などを丁寧にお伝えし、複数の選択肢の中からご家族と一緒に最適なプランを決めていきます。高度医療機器を必要とする手術については、眼科二次診療施設や専門病院と連携し、当院での術前検査・術後管理、専門施設での手術という形で、一貫した診療体制を整えることも可能です。

初めて眼科受診される飼い主様へ|診察の流れと料金の目安

初めて眼科を受診される飼い主様は、「どんな検査をされるのか」「どのくらい時間や費用がかかるのか」といった不安をお持ちのことと思います。当院では、初診時の流れや費用の目安をできるだけ事前にお伝えし、安心してご来院いただけるよう心がけています。

初診時の流れ

1. 受付・問診票のご記入

これまでの病歴・投薬状況・アレルギーの有無・気になっている症状の経過などをご記入いただきます。かかりつけ病院での検査結果やお薬手帳、撮影した目の写真・動画などがあれば、ぜひお持ちください。

2. 獣医師による問診・身体検査

目の症状だけでなく、全身状態や既往歴を確認します。高血圧や糖尿病、ホルモン疾患など、全身の病気が目の異常の背景にあることも多いためです。

3. 眼科検査

眼圧測定、涙液量測定、スリットランプ検査、角膜染色検査、眼底検査などを組み合わせ、必要に応じて眼科エコーなど追加検査を行います。検査内容は症状や状態に応じて調整します。

4. 検査結果のご説明・治療方針の相談

検査で得られた情報をもとに、考えられる病気とその重症度、今後の経過予測をお話しします。そのうえで、内科治療・外科治療・経過観察など複数の選択肢がある場合には、それぞれのメリット・デメリット、費用の目安などを丁寧にご説明します。

5. お会計・次回ご予約

点眼薬や内服薬が処方される場合には、使用方法や注意点を看護師からも重ねてご説明します。必要に応じて次回検査・手術前検査などのご予約をお取りします。

料金の目安について

初診料+基本的な眼科検査一式で、おおよその費用帯を事前にお伝えできるようにしています。病状により追加検査が必要となる場合には、その都度ご相談のうえで実施いたしますので、「どこまで検査を進めるか」を一緒に決めていくイメージです。大体の検査費用の目安は、お電話や受付でもお気軽にお問い合わせください。

かかりつけ動物病院・獣医師の先生方へ

当院の眼科診療は、かかりつけ動物病院様からのご紹介を前提とした「二次診療」としての役割を重視しています。日常診療の中で遭遇する眼科疾患は多岐にわたり、全身疾患や内科疾患が背景にあることも少なくありません。かかりつけの先生が全身状態の管理を続けながら、当院が眼科領域を集中的にサポートすることで、患者動物にとって最善の医療が提供できると考えています。

ご紹介にあたっては、紹介状(現病歴・既往歴・検査結果・投薬内容・アレルギー情報など)のご用意をお願いしています。可能であれば、これまでの眼科検査結果や血液検査、画像検査(レントゲン・エコーなど)のコピー、点眼薬・内服薬の名称や用量なども添えていただけますと診療がスムーズです。緊急性が高いと判断される症例については、直接お電話にてご連絡いただき、受け入れ可能な時間帯をご相談ください。

診療後は、診断名・検査結果・治療内容・今後の管理方針をまとめた報告書を作成し、かかりつけの先生にフィードバックいたします。原則として、長期的な内科管理や全身疾患のフォローはホームドクターである先生にお願いし、当院は再検査や手術、眼科的なフォローアップなどの局所管理を中心に役割分担を行います。このような連携体制は、EyeVet?(VeiVet) や各種眼科専門施設でも採用されているスタイルであり、患者・飼い主様にとって最も安心できる形だと考えています。

また、眼科診療のアップデートの一助として、症例検討や院内セミナー、勉強会の開催などもご要望に応じて検討いたします。「この症例で相談してよいか迷っている」「まずは検査だけお願いしたい」といったケースも含め、どうぞお気軽にご連絡ください。

セカンドオピニオン・遠方から受診をお考えの方へ

現在ほかの動物病院で眼科治療を受けているものの、「他の専門医の意見も聞いてみたい」「手術を勧められたが迷っている」といった場合には、セカンドオピニオンとしてのご相談もお受けしています。治療方針は一つではなく、動物の年齢や性格、ご家庭の事情によって“ベストの選択肢”は変わります。当院では、これまでの検査結果や経過を尊重しながら、別の角度からの評価と選択肢の提示を行い、飼い主様が納得して治療を選べることを大切にしています。

セカンドオピニオンで来院される際には、現在かかっている動物病院での紹介状や検査データ、実施済みの眼科検査の結果、使用中のお薬(点眼・内服)をお持ちください。それらの情報をもとに、「現時点での病状の整理」「これまでの治療の妥当性の確認」「今後とりうる治療の選択肢(続行・変更・手術の有無 など)」をお話しします。

また、遠方からのご来院を検討されている方には、診療時間・交通アクセス・近隣駐車場などの情報をご案内しています。初診時には検査を含めて長時間になることも多いため、可能であれば午前中の早めの時間帯でのご予約をおすすめしています。横浜どうぶつ眼科や東京動物眼科醫院など、多くの眼科専門施設でも、遠方からの受診に際しては「予約制」「時間に余裕を持った来院」「事前の問い合わせ」を推奨しており、当院でも同様の方針をとっています。

「本当に今の治療方針でよいのか」「手術をするか悩んでいる」「このまま様子を見ていても大丈夫なのか」といった迷いや不安があるとき、一人で抱え込まず、ぜひ一度ご相談ください。私たちは、他院様での治療を否定するのではなく、“もう一つの専門的な意見”として情報を提供し、飼い主様とペットにとって最適な選択を一緒に考えていきます。

過去のおおよその執刀例数

白内障手術数 500例以上
角膜手術数 100例以上
眼瞼、チェリーアイ手術数 300例以上
義眼手術数 300例以上
緑内障バルブ手術 120例以上
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