最近歩くのを嫌がるようになった…その原因、実は変形性関節症かもしれません

🐶🐱 犬猫の変形性関節症とは?

• 関節の軟骨がすり減ってしまい、関節に痛みや炎症が起きる病気です。
• 一度傷んだ軟骨は元に戻らないため、慢性的に進行していきます。

 

主な原因

1. 加齢(老化による軟骨のすり減り)
2. 関節の異常(股関節形成不全、膝蓋骨脱臼など)
3. 外傷(骨折や靭帯損傷の後遺症)
4. 肥満(体重が関節への負担を増やす)

 

症状

⭐わんちゃんの場合
• 散歩を嫌がる、歩き方がぎこちない
• 階段やソファに登りたがらない
• 立ち上がるのに時間がかかる

⭐猫ちゃんの場合
• 高い所に登らなくなる
• トイレの段差を嫌がる
• 毛づくろいが減る
• 性格が変わったように見える(触られるのを嫌がる、隠れる)

🔼猫ちゃんは症状がわかりにくい❕

 

診断

• 身体検査・触診(関節の動かし方で痛みを確認)
• レントゲン検査で骨や関節の変化を確認
• ただし猫は画像で異常がなくても、痛みの症状だけ出ていることがある

 

治療の基本

1. 体重管理:痩せるだけで症状が改善するケース多い
2. 運動療法:無理のない散歩やリハビリ
3. 薬物治療
• NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)
• 新しい選択肢:犬にはリブレラ®、猫にはソレンシア®(抗NGF抗体製剤) 👈オススメ!
4. サプリメント(グルコサミン、オメガ3脂肪酸など)
5. 外科手術(重度の場合、関節形成術や人工関節など)

 

まとめ

変形性関節症は年齢や関節の異常で起こる慢性的な関節の痛みの病気です。
犬は散歩や立ち上がり、猫はジャンプや毛づくろいが難しくなり、性格まで変わることがあります。
完全に治すことは難しいですが、体重管理・運動・お薬や注射を組み合わせることで、生活の質を大きく改善できます。

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