犬のアトピー性皮膚炎、当院(クッキー動物病院)での治療の進め方🐕

先日参加した獣医皮膚科学会では、人のアトピー治療についての講演があり、「まずは外用剤(塗り薬)をしっかり使い、初期症状を徹底的に抑え込むこと」の重要性が強調されていました。

これはワンちゃんのアトピーの治療でも同様です。

最初の1〜2ヶ月: 内服薬や外用剤をしっかり使い、痒みと炎症を鎮める。

落ち着いた後: 良い状態を維持し、再発を防ぐための「維持管理」へ移行する

今回は、この「痒みと炎症を抑える治療」について詳しくお話しします。

 

🐶 治療は「多角的アプローチ」が基本🐾
ひとつの薬だけに頼るのではなく、ワンちゃんの状態に合わせて**「急性期の緩和」と「慢性期の維持」**を組み合わせたオーダーメイドの治療を行います。

1. 副腎皮質ステロイド💊
特徴: 急性期の強い炎症を抑えるのに即効性があります。

当院の工夫: 全身への副作用を抑えつつ、耳や足先などの局所的な症状を叩くために、外用剤(塗り薬・スプレー)も積極的に併用します。

2. JAK阻害剤(アポキル、ゼンレリア)💊
特徴: 痒みを素早く止め、炎症を少し和らげる飲み薬です。

活用シーン: 急性期から慢性期の維持まで幅広く使用します。

3. 抗体医薬(サイトポイント)💉
特徴: 痒みの伝達物質をブロックする注射薬(月1回)です。

メリット: 副作用が極めて少なく、お薬を飲むのが苦手な子でもストレスなく治療を続けられます。軽度〜中等度の症状や、良い状態をキープしたい時期に適しています。

4. シクロスポリン(アトピカなど)💊
特徴: 免疫の過剰反応を抑えるお薬です。

活用シーン: 効果が出るまで約4週間かかるため、主に慢性期の維

持に使用します。他のお薬(アポキルやサイトポイント等)だけではコントロールが難しい子にとって、非常に心強い選択肢となります。

🐕️穏やかな日常を目指して
治療のゴールは、単に痒みを止めることだけではありません。**「副作用のリスクを最小限に抑えながら、ワンちゃんとご家族が穏やかに生活できること」**を目標に、一人ひとりに最適なプランをご提案します。

皮膚の赤みや繰り返す痒みでお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

 

治療前と治療2か月後

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