犬の誤食は危険!知っておきたい頻度と「冬」のリスク

📊 誤食の頻度:あなたの愛犬は大丈夫?

獣医師へのアンケート結果では、多くの動物病院が日常的に誤食(またはその疑い)の症例を診察していることが判明しました。

  • 「1カ月に1回」:26%
  • 「2週間に1回」:22%
  • 「1週間に1回」:13%
  • 「それ以上頻回」:7%

この結果から、多くの動物病院ではおおよそ1カ月に1〜2回は誤食の患者様が来院されていることが分かります。残念ながら当院でも同様の頻度で誤食患者さんが来院されており、飼い主様には常に注意喚起を続けているところです。

🎄 冬にご用心!誤食が増える季節性リスク

「誤食に季節性はとくに感じない」という回答が最も多かった一方で、注目すべきデータがあります。

某保険会社への誤飲での請求件数を月別に集計したところ、12月が最も多く、1月〜3月にかけてもその傾向が続くことが判明しました。

これは、以下の要因が重なるためだと考えられます。

  • 年末年始: クリスマスや正月、バレンタインデーなどのイベントが多いことと、ご家族が家にいる時間が長い
  • 来客の増加: 見慣れないものが増えたり、犬への注意が散漫になりやすい
  • 準備や片付け: 大掃除や年越しの準備などで、愛犬から目を離してしまう時間が増える

ご自宅でパーティーを計画されている方も多いでしょう。愛犬にとって普段とは違う環境やゴミは、誤食の大きなリスクとなります。

⚠️ 最も致死率が高いのは「ひも」!危険な異物リスト

誤食してしまう異物の中で、致死率が高かったものが明らかになっています。また、食べ物であっても、その形状や消化のされにくさによっては、重篤な閉塞を引き起こすことがあります。「まさかこんなものは食べないだろう。詰まらないだろう。」という考えは、愛犬の命を奪う結果につながりかねません。

特に「ひも」は、一度飲み込んでしまうと、内視鏡で回収が困難な場合や、最悪の場合には開腹手術が必要となるケースが多く、最も警戒すべき異物です。

1位:ひも

 腸管に食い込み、広範囲にわたる損傷(線状異物による腸重積や腸管穿孔)を引き起こし、非常に危険。

2位:靴下やタオルなどの布類

 胃や腸で大きく膨らみ、完全な閉塞を引き起こす。

3位:竹串(団子や焼き鳥など)

 鋭利な先端が食道や消化管に突き刺さり、穿孔や腹膜炎を引き起こす。

4位:果物や梅干しの種

 消化されず、腸の狭い部分に詰まって腸閉塞を起こしやすい。

 

※【重要】食べ物の塊(芋など)
胃の出口(幽門)などに詰まると、嘔吐が止まらない重篤な症状を引き起こす。硬いおやつに注意。
実際の経験ですが体格の小さいわんちゃんにペットショップで売られているサツマイモを加工して硬く圧縮しているスティック状おやつを与えていて、胃の出口に引っ掛かり症状がでていた子がいました。材料としては食べれるものでも「詰まらないとは限りません」

 

🙏 飼い主様へのお願いと緊急時の対応

致死率の高い異物だけでなく、「ヒトの薬」や「トウモロコシの芯・ヘタ」なども、場合によっては命にかかわります。この時期、改めてご家庭の環境を見直してください。

  • 危険物の排除: ひも状のもの(ラッピングのリボン、毛糸、靴ひもなど)、小さな飾り、硬いおやつや消化しにくい食べ物の塊、梅や桃の種など、危険なものは愛犬の手の届かない場所にしまう
  • おやつの与え方注意: 特に硬く、水に溶けにくいおやつ(芋を固めたものなど)は、丸飲みさせないよう、必ず見守りながら与えるか、愛犬のサイズや食べ方に合ったものを選びましょう。少しでも不安に感じたら与えないでください!
  • ゴミの管理: 生ゴミや危険なゴミが入ったゴミ箱には必ず蓋をし、愛犬が漁れないように徹底する。
  • 目を離さない: 忙しい時期ほど、愛犬の様子をこまめにチェックする。

誤食してしまったら、すぐに病院へご連絡を!

もし、「気を付けていたのに万が一食べてしまった」という場合は、愛犬の様子を見ずに、すぐに当院へご連絡・ご相談ください。

食べた物や量によっては、緊急で吐かせる処置(催吐処置)が必要になる場合があります。処置は食べてから時間が経つほど成功率が下がるため、迅速な対応が鍵となります。

冬の寒い時期、愛犬の命を守るため改めて誤食・誤飲の危険性にご注意ください。

 

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