肛門周囲の腫瘍 普段見えにくい場所に腫瘍が隠れている?

はじめに

肛門周囲領域には、さまざまな腫瘍が発生します。これらの腫瘍は良性~悪性まで広く、その性質や治療方針も大きく異なります。普段じっくりと観察しない場所にできるので、大きくなってから発見されることもしばしばあります。

主な腫瘍の種類

 

犬の肛門周囲に発生する腫瘍は、肛門周囲腺腫・肛門周囲腺癌・肛門嚢腺癌の3つが代表的なものです。

肛門周囲腺腫

肛門に発生する良性腫瘍です。男性ホルモンとの関連が報告されており、未去勢に多い腫瘍です。しかしながら女の子にも発生することがあります。肛門表面から膨らむように大きく成長しますが、ゆっくりとした成長スピードです。手術することで治りますが、未去勢の場合では去勢手術だけでも縮んで無くなってくれることもあります

肛門周囲腺癌

肛門周囲腺腫の悪性バージョンです。大きくなるスピードが比較的早いです。転移をおこしてほかの場所で悪さすることもあり、早急な対処を求められます。ホルモンはあまり関係なく、女の子にも発生します。早期に手術を行いしっかりと切除を行うと治るに近い経過が得られます。

肛門嚢腺癌(肛門嚢アポクリン腺癌)

肛門に直接発生するのではなく、肛門の斜め下にある肛門嚢という部位の周囲に発生する悪性腫瘍です。これは表面の膨らみでは気づきにくく、皮膚の下にしこりが発生してきます。見つけるのが難しく、普段から肛門嚢しぼりを実施していないと早期発見は難しいです。カルシウムを上昇させるホルモンを出すことで全身状態が悪化して発見することもあります。外科的に切除を実施し治療を行いますが、転移率が高く手術後の抗がん剤や放射線治療が必要なことが多いです。早期発見し、手術と抗がん剤で治るに近い経過をたどってくれることもあります。

 

まとめ

肛門周囲には様々な腫瘍が発生します。見つけるのが難しいため良性のものでも大きくなってしまうことがあります。

早期発見、早期治療が大切です。

普段からお尻の周りに注意してみましょう。

 

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