クッキー動物病院は一般診療だけでなく、皮膚科・統合医療・心臓の治療などに力を入れている動物病院です。

クッキー動物病院

歯科

dentistry
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当院の歯科について

歯科は口腔内の疾患に対応する科目です。

当院内には歯科のみを専門的に診療するクッキーペットデンタルクリニックを併設しています。コチラには歯科専属の獣医師がおり、顕微鏡を用いた高度な歯科処置に対応しております。2歳以上の犬の80%程度が歯周病に罹患していると言われており、定期的な歯科検診が重要となっています。当院では診察時の口腔内チェック、デンタルケア方法の指導、歯科処置、口腔外科に対応しております。口腔内が気になる場合は歯科専門外来であるクッキーペットデンタルクリニックにご相談ください。

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担当医のご紹介

クッキーペットデンタルクリニック

院長 兒山 寛幸

クッキーペットデンタルクリニックでは、健康寿命を延ばす診療を目指しています。ヒトでは寿命と健康寿命(健康に過ごせる寿命)には男性で約9年、女性で約12年の差があると言われており、この寿命と健康寿命の差を減らすためには、お口の健康が非常に重要と言われています。また、動物でも歯周病により心臓病や腎臓病、肝臓病が起こることも分かっています。そのため、クッキー動物病院本院と連携をしながら、大切な家族のより良い健康を目指しています。

歯科・口腔外科専門外来はコチラ

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歯科の診断・検査

歯石などは視診でも確認ができますが、口腔内疾患は歯髄や下顎内に問題があるケースも多くあります。そういった場合にも頭部レントゲン撮影なども含めて総合的に診断を行える体制を整えています。

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歯科の検査・処置

レントゲン検査
歯科レントゲンを撮影し、肉眼で見えない部位に異常がないかを検査します。
プロービング(歯周ポケットのチェック)
歯周ポケットの深さや付着の喪失量を測定したり、歯肉の炎症度合いや根分岐部病変(歯根の分岐部の露出の度合い)を調べます。レントゲン検査結果などと併せて総評し、治療方法を決めます。
歯が欠けたりしていないかチェック
エキスプローラーという先端の尖った器具を用いて、破折、露髄(歯の神経が露出すること)、虫歯、歯の吸収などの確認をします。
歯石顕微鏡を用いた歯垢・歯石チェック
当院では顕微鏡を用いて、3.2〜20倍の拡大視野にて歯垢や歯石、肉芽組織の取り残しがないかどうかを確認しています。
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代表的な歯科の病気

当院で実施している歯科診療での対応例の一部をご紹介します。

歯周病

歯周病とは、プラークと宿主免疫反応により引き起こされます。歯周病は歯肉の他に、歯根膜、セメント質および歯槽骨まで炎症が波及する疾患です。歯肉が炎症で腫れているだけの状態である歯肉炎であれば治療により改善しますが、歯周組織が喪失した歯周炎まで進行してしまうと完全に回復させることは困難です。そのため、歯周組織が破壊される前に治療することが非常に重要です。また、歯周病は『沈黙の病』とも呼ばれており、気付かない間に進行するため、症状がないから大丈夫とは限りません。歯周病を放置すると、口腔と鼻腔を隔てている歯槽骨が破壊され口腔と鼻腔が貫通したり(口腔鼻腔瘻)、眼の下に膿瘍を形成して穴が開いたり(外歯瘻)、顎骨が溶けて、顎が折れてしまいます。

根尖周囲病巣と歯瘻

根尖周囲病巣とは、歯髄に生じた炎症が歯髄全体に広がって歯髄壊死へと進行した場合などに根管内で細菌が増殖し、根尖外に炎症が波及して出来た肉芽や膿などの病変のことです。根尖病変を放置すると、病変は拡大し口腔粘膜や皮膚に瘻管を形成することがあります。このような歯の疾患に由来する瘻管を歯瘻(しろう)と呼び、その出口(瘻孔)が口腔内の歯肉や粘膜にできた場合を内歯瘻、口腔外の皮膚にできた場合を外歯瘻と呼びます。

猫の歯肉口内炎

尾側口炎や難治性口内炎、リンパ球形質細胞性歯肉口内炎、口峡炎など様々な呼び名があります。症状は程度によって異なりますが、口腔内の粘膜に発赤、腫脹、びらん、潰瘍、肉芽組織の増殖などがみられ、食欲低下、疼痛、体重減少、流涎、口臭、元気消失、唾液に血が混じります。重篤化すると疼痛により採食困難となり、最悪の場合衰弱死してしまいます。