当院で導入しているCTについて

最先端のCTを導入致しました。約5秒で全体をスキャンすることができるため、動物への麻酔の負担を軽減して、撮影を行うことが可能となります。

CT検査アドバイザーの紹介

石川雄大 獣医師
Vet Imaging Support 代表
日本獣医画像診断学会 認定医
獣医師 石川 雄大

【経歴】
2014年 帯広畜産大学卒業(所属:外科研究室)
2014年~2018年 一次診療動物病院 副院長を歴任
2018年~2021年 DVMs動物医療センター横浜 画像診断部
2019年~2020年 日本小動物医療センター 画像診断科研修医
2019年~2024年 Vetpeer 遠隔診療サポート 画像診断科 アドバイザー
2019年~現在 Vet Imaging Support 設立
2021年~現在 小動物CT研究会 講師
2021年~現在 埼玉動物医療センター 画像診断科

現在、二次診療施設で勤務する傍ら、フリーランス画像診断医として、学会やセミナーでの講演のほか、全国から症例画像の委託読影や複数の病院で非常勤勤務医やアドバイザーを務めている。

犬や猫にCT検査が必要になるのはどんなとき?

犬や猫の体調不良には、見た目や一般的な検査だけでは原因を特定しにくいケースがあります。レントゲン検査や超音波検査、血液検査などである程度の情報は得られても、病変の位置や広がり、周囲組織との関係まで詳しく把握したい場合には、CT検査が大きな力を発揮します。

犬や猫は、自分の不調を言葉で伝えることができません。そのため、飼い主様から見える症状だけでは、実際に体の中で何が起きているのかを正確に把握できないことがあります。CT検査は、そうした「見えない異常」を可視化するための手段のひとつです。特に、治療方針を決める前の精密検査として重要であり、薬で様子を見るのか、手術が必要なのか、他の検査が必要なのかを判断する上でも役立ちます。

また、CT検査によって病変の大きさや周囲への影響、転移の有無などを詳しく調べることができます。これにより、より適切な治療方法を選択しやすくなります。手術前に病変の位置関係を立体的に把握する目的で行うことも多く、より安全で精度の高い治療につながります。
「本当にCT検査が必要なのだろうか」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、CT検査はすべての症例で行うものではなく、診察や他の検査結果を踏まえたうえで、必要性が高いと判断した場合にご提案する検査です。当院では、犬や猫の状態、疑われる病気、検査の目的を丁寧に確認したうえで、CT検査が必要かどうかをわかりやすくご説明しています。原因をできるだけ正確に把握し、納得のいく治療につなげるためにも、CT検査はとても大切な選択肢のひとつです。

CT検査とは?レントゲンとの違いをわかりやすく解説

CT検査とは、X線を使って体の内部を断面画像として撮影し、犬や猫の体の中を詳しく調べる検査です。通常のレントゲン検査では、体の内部を平面的に映し出すため、骨や臓器、病変が重なって見えてしまうことがあります。一方、CT検査では体を輪切りのように細かく撮影できるため、重なりの少ない情報を得やすく、病変の位置や広がりをより正確に把握しやすいのが大きな特徴です。

レントゲン検査は、比較的短時間で行うことができ、骨折や胸部・腹部の大まかな異常を把握するのに適しています。まず最初の検査として非常に有用ですが、細かい病変や複雑な構造の評価には限界があります。たとえば、鼻の奥、耳の内部、肺の小さな変化、骨盤や関節周囲の複雑な骨構造などは、レントゲンだけでは詳しくわからないことがあります。そのような場合にCT検査が役立ちます。

CT検査は、短時間で広範囲を撮影できることも魅力のひとつです。特に、腫瘍の広がり、転移の確認、複雑な骨折、鼻腔や胸腔・腹腔の病変評価などでは、診断や治療方針の決定に大きく役立ちます。当院では、犬や猫の状態や症状に応じて、レントゲン、エコー、CT、MRIなどの検査の特徴を踏まえながら、最適な検査をご提案しています。大切なのは、必要な情報をできるだけ正確に得て、その子に合った治療につなげることです。

CT検査をご検討いただきたい症状

CT検査でわかる病気|腫瘍・転移・鼻腔疾患・骨折・椎間板ヘルニアなど

CT検査は、犬や猫の体の中を立体的かつ詳細に確認できるため、さまざまな病気の診断に役立ちます。特に、通常のレントゲンや超音波検査では把握しきれない病変の位置、広がり、周囲組織との関係を確認したいときに有効です。病気の有無を調べるだけでなく、治療方針を決めたり、手術の安全性を高めたりする目的でも重要な役割を果たします。

代表的なもののひとつが、腫瘍の評価です。体表のしこりだけでなく、胸の中やお腹の中、鼻の奥、骨の内部などにできた腫瘍についても、CT検査によって位置や大きさ、周囲への広がりを詳しく調べることができます。また、肺転移などの転移の有無を確認する際にも役立ちます。腫瘍の手術を検討する場合には、切除が可能な範囲かどうか、重要な血管や神経に近接していないかなどを事前に把握するためにもCT検査が重要です。

鼻腔疾患の診断にもCT検査は非常に有用です。犬や猫で鼻血が続く、くしゃみが止まらない、鼻水が長引く、顔の左右差があるといった場合、単なる鼻炎だけではなく、鼻腔内腫瘍、異物、歯根部の問題、真菌感染などが関係していることがあります。鼻の内部は複雑で、外からは見えない部分が多いため、CT検査によって詳細に確認することが、適切な診断につながります。
そのほかにも、肺の異常、胸の中の腫瘤、腹部臓器の位置異常、耳の奥の炎症、歯科・口腔領域の異常など、CT検査が活躍する場面は多岐にわたります。当院では、犬や猫の症状や病気の可能性に応じて、CT検査で何を明らかにしたいのかを明確にしたうえで検査をご提案しています。病気を正しく見つけ、治療につなげるために、CT検査はとても心強い検査のひとつです。

こんな症状があるときはCT検査をご検討ください

犬や猫の体調不良の中には、見た目の症状だけでは原因がわかりにくいものがあります。普段の診察や一般的な検査である程度の方向性が見えても、さらに詳しく内部の状態を確認しなければ、適切な治療に進めないケースもあります。そうしたときに有効なのがCT検査です。ここでは、CT検査をご検討いただきたい代表的な症状についてご紹介します。
まず、鼻血や慢性的なくしゃみ、鼻水、鼻づまりといった症状が続く場合です。犬や猫の鼻の中は外から見えにくく、鼻炎だけでなく、腫瘍や異物、歯の根のトラブルなどが隠れていることもあります。症状が長引く、片側だけに強く出る、顔の形に変化があるといった場合は、CT検査による精密な評価が有効です。

次に、しこりや腫瘍が見つかった場合です。しこりそのものが体表に見えていても、内部でどこまで広がっているか、周囲の組織や骨に影響していないか、肺など他の部位に転移していないかまでは、触診だけではわかりません。CT検査を行うことで、腫瘍の全体像を把握し、今後の治療方針を決める材料になります。
呼吸が苦しそう、胸の中に異常があるかもしれない、お腹の中に何かできている可能性がある、レントゲンやエコーで詳しく見たい部分があるといった場合も、CT検査の適応になることがあります。特に、治療前に病気の全体像を把握したいときには大きな助けになります。

もちろん、これらの症状があるからといって、必ずCT検査必要というわけではありません。当院では、まず診察や必要な基礎検査を行い、そのうえでCT検査の必要性を判断します。

犬・猫のCT検査は麻酔が必要?安全性と事前検査について

犬や猫のCT検査について調べる中で、多くの飼い主様が気にされるのが「麻酔は必要なのか」「体への負担は大丈夫なのか」という点です。大切なご家族である愛犬・愛猫に麻酔をかけることに、不安を感じるのは当然のことです。当院でも、そのお気持ちにしっかり寄り添いながら、検査の必要性と安全性を丁寧にご説明しています。

CT検査では、短時間の撮影であっても、体をできるだけ動かさずに正確な画像を撮ることが大切です。人の場合は「じっとしていてください」と説明できますが、犬や猫ではそうはいきません。少しの動きでも画像がぶれてしまい、十分な診断情報が得られなくなることがあります。そのため、多くの場合は鎮静や全身麻酔を用いて、体を安定させた状態で撮影を行います。

安全性を高めるために重要なのが、事前検査です。麻酔前には、身体検査に加えて血液検査や必要に応じたレントゲン検査、心電図検査などを行い、全身状態を確認します。心臓や呼吸器に不安がある子、高齢の子、基礎疾患を持っている子では、特に慎重な評価が必要です。こうした事前確認をしっかり行うことで、麻酔のリスクをできるだけ把握し、適切な準備や管理につなげます。

CT検査の流れ|ご予約から当日の検査、結果説明まで

犬や猫のCT検査を検討される際、「どのような流れで進むのか」「当日は何をするのか」がわからず不安に感じる飼い主様も多いかと思います。CT検査は一般的な診察とは異なり、事前の準備や当日の管理が重要になる検査です。当院では、安心して検査を受けていただけるよう、ひとつひとつの流れを丁寧にご案内しています。

まず最初に行うのは診察です。現在の症状やこれまでの経過、他院での検査結果の有無などを確認し、CT検査が本当に必要かどうかを判断します。場合によっては、先に血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを行い、その結果を踏まえてCT検査をご提案することもあります。すでに他院で診察を受けている場合は、紹介状や検査データをご持参いただくことで、よりスムーズに検討できることがあります。

CT検査の流れ

CT検査を実施する場合は、事前に検査日をご予約いただきます。麻酔や鎮静を伴うことが多いため、検査前の絶食・絶水などの注意事項をお伝えします。一般的には、食事は前日夜から制限し、お水についても一定時間前から制限をお願いすることがありますが、年齢や体調によって指示内容は異なりますので、個別にご案内します。

当日は、まず体調の最終確認を行います。必要に応じて術前検査を再確認し、麻酔や造影剤の使用に問題がないかをチェックします。その後、鎮静または全身麻酔を行い、CT撮影を進めます。撮影自体は比較的短時間で終わることが多いですが、麻酔の導入や覚醒、準備・観察の時間も含めて、ある程度のお預かりが必要になる場合があります。

撮影した画像は、その場で確認しながら必要な情報を整理します。病変の位置や範囲、骨や臓器への影響、腫瘍の広がり、転移の有無などを評価し、今後の治療方針を検討する材料にします。症例によっては、より詳細な読影が必要になる場合もあり、結果説明まで少しお時間をいただくこともあります。

結果説明では、飼い主様に画像をお見せしながら、何がわかったのか、今後どのような治療選択肢が考えられるのかをわかりやすくご説明します。CT検査は、ただ画像を撮ることが目的ではありません。

当院のCT検査の特徴|高精細画像・迅速対応・負担軽減を重視

当院のCT検査の特徴のひとつは、高精細な画像によって体の内部を詳しく確認できることです。鼻腔、胸部、腹部、骨、関節など、部位に応じて必要な情報を正確に得られるよう努めています。通常のレントゲン検査では重なって見えてしまう部分も、CT検査では断面画像として確認できるため、病変の位置や広がり、周囲の組織との関係を立体的に把握しやすくなります。これは、診断精度の向上だけでなく、その後の治療方針の判断にも大きく役立ちます。

セカンドオピニオン・他院からの紹介によるCT検査にも対応

犬や猫の病気について、「今の説明だけでは少し不安が残る」「治療方針を決める前に、もう少し詳しく調べたい」と感じることは決して珍しいことではありません。特に、手術を勧められている場合や、腫瘍・神経症状・鼻腔疾患など精密な評価が必要な病気では、CT検査を含めたより詳しい検査を希望される飼い主様も多くいらっしゃいます。当院では、セカンドオピニオンや他院からのご紹介によるCT検査にも対応しています。

また、他院の先生からのご紹介によってCT検査のみを実施し、その結果をもとに元のかかりつけ病院で治療を継続されるケースもあります。地域医療においては、それぞれの病院が得意分野や設備を活かしながら連携していくことが大切です。当院でも、必要に応じて紹介状やこれまでの検査データを確認しながら、スムーズに検査と結果共有が行えるよう努めています。

ご紹介やセカンドオピニオンで来院される場合には、現在の症状、これまでの経過、実施済みの検査内容、服用中のお薬などがわかる資料をご持参いただけると、より適切な判断につながります。すでにレントゲン画像や血液検査結果、細胞診や病理検査の結果がある場合は、それらも重要な参考情報になります。もちろん、資料がすべてそろっていない場合でも、まずはご相談いただければ状況に応じて対応いたします。
今後の治療方針に迷っている方、他院でCT検査を勧められた方、より詳しい精査を希望される方は、どうぞお気軽にご相談ください。

CT検査に関するよくある質問

Q. CT検査は痛みがありますか?

A. CT検査そのものに痛みはありません。CTは、X線を使って体の内部を断面画像として撮影する検査であり、撮影自体で体に痛みを与えることはありません。
   

Q. CT検査にはどれくらい時間がかかりますか?

A. CT検査の撮影自体は、比較的短時間で終わることが多く、実際の撮影時間は数分から十数分程度で済む場合もあります。ただし、検査全体としては、事前準備、鎮静や麻酔の導入、必要に応じた造影剤の使用、撮影後の覚醒や経過観察などがあるため、ある程度のお預かり時間が必要になります。検査する部位や内容、動物の体調、造影検査の有無によって所要時間は変わりますが、一般的には半日程度のお預かりになることもあります。
   

Q. 麻酔が心配ですが相談できますか?

A. はい、もちろんご相談いただけます。
CT検査では、正確な画像を撮るために体を動かさないことが必要になるため、多くの場合で鎮静や麻酔を行います。そのため、「麻酔が不安」「高齢だから心配」「持病があるけれど大丈夫だろうか」と不安に思われる飼い主様はとても多くいらっしゃいます。

当院では、そうしたご不安にしっかり配慮しながら、麻酔前に身体検査や血液検査などを行い、その子の体調や基礎疾患を踏まえて慎重に判断しています。必要に応じて追加の検査を行い、麻酔のリスクをできるだけ把握したうえで進めます。

また、検査を行う目的や、麻酔をかけてでもCT検査を行う意味があるのかどうかについても丁寧にご説明します。大切なのは、不安を抱えたまま進めることではなく、飼い主様にご納得いただいたうえで検査に進むことです。麻酔に関する疑問や心配事がありましたら、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。
   

Q. 当日に結果はわかりますか?

A. 検査内容や病変の状態によって異なりますが、当日にある程度の結果をご説明できる場合があります。
CT検査では、撮影した画像をもとに病変の有無や位置、広がりなどを確認しますので、明らかな異常がある場合には、その日のうちに概要をお伝えできることもあります。ただし、より詳細な評価が必要なケースや、複雑な病変で慎重な読影が必要な場合には、最終的なご説明まで少しお時間をいただくことがあります。特に、腫瘍の広がり、手術適応の判断、複数の部位の評価が必要な場合などは、画像を丁寧に確認したうえでご説明することが大切です。また、CT検査の結果だけで診断が確定しない場合には、細胞診や病理検査など追加検査が必要になることもあります。
   

© 2024 クッキー動物病院
Web予約Web問診 獣医師出勤表