クッキー動物病院のCT検査
見えない病気を、短時間で、より詳しく。
当院で導入しているCTについて
クッキー動物病院では、Canon製の80列・160スライスCT装置を導入しました。CT検査では、レントゲンでは重なって見えにくい体の内部を、断面画像として詳しく確認できます。短時間で高精細な撮影ができるため、犬や猫の麻酔・鎮静時間の短縮につながり、体への負担をできるだけ抑えた検査が可能です。病気の診断だけでなく、手術前の判断や治療方針の決定にも役立ちます。
当院CT検査の4つの特徴
短時間で撮影
当院のCTは、80列の検出器で一度に広い範囲を細かく撮影できます。そのため、撮影にかかる時間を短くし、効率よく体の内部を確認することができます。短時間撮影により、検査中の動きによる画像のブレを抑えやすくなります。
犬猫への負担軽減
犬や猫は、人のように検査中じっとしていることが難しいため、CT検査では鎮静や麻酔が必要になることがあります。撮影時間が短いCTを用いることで、麻酔・鎮静下で動かずにいる時間をできるだけ短くし、体への負担軽減につなげることができます。
レントゲンでは見えにくい病気も詳しく確認
レントゲン検査は、体の中を平面的に見る検査です。そのため、臓器や骨が重なり、異常がわかりにくい場合があります。CT検査では、体を輪切りのように細かく撮影できるため、鼻の奥、耳の内部、肺の小さな病変、骨や関節、胸やお腹の腫瘍などを、より詳しく確認しやすくなります。
手術前の判断に役立つ
CTでは、病変の位置・大きさ・広がりを立体的に把握できます。そのため、手術が必要かどうかの判断や、手術前の計画に役立ちます。腫瘍が周囲の臓器や血管とどのような位置関係にあるのか、骨や関節の状態がどうなっているのかを確認することで、より具体的な治療方針を立てやすくなります。
CT検査アドバイザーの紹介

日本獣医画像診断学会 認定医
獣医師 石川 雄大
【経歴】
2014年 帯広畜産大学卒業(所属:外科研究室)
2014年~2018年 一次診療動物病院 副院長を歴任
2018年~2021年 DVMs動物医療センター横浜 画像診断部
2019年~2020年 日本小動物医療センター 画像診断科研修医
2019年~2024年 Vetpeer 遠隔診療サポート 画像診断科 アドバイザー
2019年~現在 Vet Imaging Support 設立
2021年~現在 小動物CT研究会 講師
2021年~現在 埼玉動物医療センター 画像診断科
現在、二次診療施設で勤務する傍ら、フリーランス画像診断医として、学会やセミナーでの講演のほか、全国から症例画像の委託読影や複数の病院で非常勤勤務医やアドバイザーを務めている。
犬や猫にCT検査が必要になるのはどんなとき?
犬や猫の体調不良には、見た目や一般的な検査だけでは原因を特定しにくいケースがあります。血液検査、レントゲン検査、超音波検査などで多くの情報は得られますが、病変の位置・大きさ・広がり、周囲の臓器・組織との関係まで詳しく確認したい場合には、CT検査が大きな力を発揮します。犬や猫は、自分の不調を言葉で伝えることができません。そのため、飼い主様から見える症状だけでは、実際に体の中で何が起きているのかを正確に把握できないことがあります。CT検査は、そうした「見えない異常」を可視化するための精密検査です。
病気の有無を確認するだけでなく、薬で様子を見るのか、手術が必要なのか、さらに他の検査が必要なのかを判断するうえでも役立ちます。ただし、CT検査はすべての患者さんに必要な検査ではありません。当院では、診察やこれまでの検査結果、犬や猫の状態を総合的に確認したうえで、必要性が高いと判断した場合にご提案しています。
CT検査とは?レントゲンとの違いをわかりやすく解説
CT検査とは、X線を使って体の内部を断面画像として撮影し、犬や猫の体の中を詳しく調べる検査です。通常のレントゲン検査は、体の内部を平面的に映し出す検査です。骨折や胸部・腹部の大まかな異常を把握するうえで非常に有用ですが、骨や臓器、病変が重なって見えてしまうことがあります。一方、CT検査では、体を輪切りのように細かく撮影できます。そのため、レントゲンでは重なって見えにくい部分や、複雑な構造の異常をより詳しく確認しやすいのが特徴です。
たとえば、次のような部位ではCT検査が特に役立ちます。
- 鼻の奥
- 耳の内部
- 肺の小さな病変
- 胸やお腹の中の腫瘍
- 骨盤や関節周囲
- 歯や顎の周囲
- 複雑な骨折
当院では、症状や疑われる病気に応じて、レントゲン、超音波検査、CT検査、必要に応じた他の検査を組み合わせ、その子にとって最適な検査をご提案しています。

CT検査でわかる病気
CT検査は、犬や猫の体の中を立体的かつ詳細に確認できるため、さまざまな病気の診断に役立ちます。特に、レントゲン検査や超音波検査だけでは把握しきれない、病変の位置・大きさ・広がり・周囲組織との関係を確認したいときに有効です。
腫瘍・しこりの評価
体表のしこりだけでなく、胸の中、お腹の中、鼻の奥、骨の内部などにできた腫瘍について、位置や大きさ、周囲への広がりを詳しく調べることができます。また、肺などへの転移の有無を確認する目的でもCT検査が役立ちます。腫瘍の手術を検討する場合には、切除できる範囲かどうか、重要な血管や臓器に近接していないかを事前に把握することが重要です。
鼻腔・耳の病気
鼻血が続く、くしゃみが止まらない、鼻水が長引く、顔の左右差があるといった場合、鼻炎だけでなく、鼻腔内腫瘍、異物、歯根部の問題、真菌感染などが隠れていることがあります。鼻の奥、耳の内部は外から見えにくく、構造も複雑です。CT検査によって詳細に確認することで、適切な診断つながります。
肺・胸部・腹部の病変
肺の小さな病変、胸の中の腫瘤、腹部臓器の異常なども、CT検査によってより詳しく確認できる場合があります。病気の有無を調べるだけでなく、治療方針を決めたり、手術の安全性を高めたりする目的でも重要な役割を果たします。
骨・関節・歯科領域の異常
複雑な骨折、関節周囲の異常、顎や歯の周囲の病変など、細かな骨構造を確認したい場合にもCT検査が有用です。
こんな症状があるときは
CT検査をご検討ください
犬や猫の体調不良の中には、見た目の症状だけでは原因がわかりにくいものがあります。普段の診察や一般的な検査である程度の方向性が見えても、さらに詳しく体の内部を確認しなければ、適切な治療に進めないケースもあります。
鼻・呼吸の症状
- 鼻水が長く続いている
- 鼻血が出る
- くしゃみが止まらない
- 鼻づまりがある
- 片側だけ症状が強い
- 顔の形に変化がある
- 咳が続く
- 呼吸が苦しそう
腫瘍・しこりの確認
- しこりが見つかった
- 腫瘍の広がりを調べたい
- 手術が可能か確認したい
- 肺などへの転移がないか調べたい
- 周囲の臓器や骨への影響を確認したい
骨・関節・歯・耳の詳しい検査
- 複雑な骨折が疑われる
- 関節や骨盤まわりを詳しく調べたい
- 歯や顎の病気を詳しく確認したい
- 耳の奥の炎症や中耳の病気が疑われる
原因がはっきりしないとき
- レントゲンや超音波検査だけでは原因がわからない
- 症状が長引いている
- 治療しても改善が乏しい
- 手術前に病変の位置関係を詳しく確認したい
※これらの症状があるからといって、必ずCT検査が必要というわけではありません。当院では、まず診察や必要な基礎検査を行い、そのうえでCT検査の必要性を慎重に判断します。
犬・猫のCT検査は麻酔が必要?安全性と事前検査について
CT検査について、多くの飼い主様が気にされるのが、
「麻酔は必要なのか」「体への負担は大丈夫なのか」という点です。
大切なご家族である愛犬・愛猫に麻酔をかけることに、不安を感じるのは当然のことです。当院でも、そのお気持ちに寄り添いながら、検査の必要性と安全性について丁寧にご説明しています。
CT検査では、短時間の撮影であっても、体をできるだけ動かさずに正確な画像を撮ることが大切です。人の場合は「じっとしていてください」と説明できますが、犬や猫ではそうはいきません。少しの動きでも画像がぶれてしまい、十分な診断情報が得られなくなることがあります。そのため、多くの場合は鎮静や全身麻酔を用いて、体を安定させた状態で撮影を行います。
安全性を高めるために重要なのが、事前検査です。
麻酔前には、身体検査に加えて、血液検査、必要に応じたレントゲン検査、心電図検査などを行い、全身状態を確認します。特に、高齢の子、心臓や呼吸器に不安がある子、基礎疾患を持っている子では、より慎重な評価が必要です。当院では、CT検査が必要かどうかだけでなく、麻酔や鎮静の必要性、検査で得られる情報、考えられるリスクについても事前にご説明します。
CT検査の流れ
CT検査を検討される際、
「どのような流れで進むのか」「当日は何をするのか」「どのくらい時間がかかるのか」
と不安に感じられる飼い主様も多いかと思います。
CT検査は通常の診察とは異なり、事前の準備や当日の体調確認、麻酔・鎮静の管理が大切になる検査です。当院では、安心して検査を受けていただけるよう、検査前から結果説明まで丁寧にご案内しています。
診察・ご相談
まずは現在の症状、これまでの経過、治療歴、他院での検査結果の有無などを確認します。そのうえで、CT検査が本当に必要かどうかを判断します。場合によっては、先に血液検査、レントゲン検査、超音波検査などを行い、その結果を踏まえてCT検査をご提案することもあります。他院で診察を受けている場合は、紹介状や検査データをご持参いただくことで、よりスムーズに検討できます。
検査日のご予約・事前説明
CT検査を実施する場合は、事前に検査日をご予約いただきます。CT検査では、鎮静や麻酔を行うことが多いため、検査前の絶食・絶水などの注意事項をご説明します。食事やお水の制限時間は、年齢、体調、持病の有無によって異なる場合がありますので、その子に合わせて個別にご案内します。
当日の体調確認・事前チェック
検査当日は、まず体調の最終確認を行います。必要に応じて、血液検査やレントゲン検査などを確認し、麻酔・鎮静や造影剤の使用に問題がないかをチェックします。高齢の子、心臓や呼吸器に不安がある子、基礎疾患のある子では、より慎重に状態を確認したうえで検査を進めます。
鎮静・麻酔、CT撮影
CT検査では、正確な画像を得るために、体をできるだけ動かさないことが大切です。そのため、多くの場合は鎮静または全身麻酔を行い、安定した状態で撮影を行います。撮影そのものは比較的短時間で終わることが多いですが、麻酔の導入、撮影準備、覚醒後の観察などを含めると、ある程度のお預かりが必要になる場合があります。
画像評価・結果説明
撮影した画像をもとに、病変の位置、大きさ、広がり、周囲の臓器や骨への影響、腫瘍の転移の有無などを確認します。結果説明では、可能な限り画像をお見せしながら、「何がわかったのか」「今後どのような治療選択肢が考えられるのか」をわかりやすくご説明します。

症例によっては、より詳細な画像評価が必要になる場合があり、結果説明まで少しお時間をいただくことがあります。
CT検査は、ただ画像を撮ることが目的ではありません。その子にとってより適切な治療方針を考えるための、大切な判断材料となる検査です。
当院のCT検査の特徴
当院では、Canon製の80列・160スライスCT装置を導入し、犬や猫の体の内部をより詳しく確認できる検査体制を整えています。CT検査では、通常のレントゲン検査では重なって見えにくい部分も、断面画像や3D画像として確認することができます。病変の位置や広がり、周囲の臓器・骨・血管との関係を立体的に把握しやすくなるため、診断だけでなく、治療方針の検討や手術前の計画にも役立ちます。
