抗がん剤感受性検査~その抗がん剤って本当に効きますか?~
今回はオーダーメイドの抗がん剤治療を目指した、抗がん剤感受性検査を紹介いたします。
従来の抗がん剤治療は、細胞や組織の検査を実施し診断をします。
その診断をもとに、過去に効くことが報告されている抗がん剤を選択し、治療を開始します。
問題としては、本当にその症例に効くかどうかがやってみないとわからないということです。
そこで登場するのが、抗がん剤感受性検査です。
この検査では、事前に抗がん剤が効きそうか効かなさそうかを数値で表してくれます。
もちろんこの結果だけで治療を決めることは危険ですが、不必要な抗がん剤を実施しないだけでも、わんちゃんねこちゃんの負担を減らすことができます。
その症例に合わせた治療を選択するので、これはある種のオーダーメイド治療と言って良いのかもしれません。
実際の検査結果

結果はこのように表示され、抑制率が高いほど抗がん剤が効きやすいと考えられます。
リンパ腫、肥満細胞腫、尿路上皮癌(移行上皮癌)などの腫瘍で実際に治療に役立ってくれました。
報告では悪性黒色腫(メラノーマ)や乳腺癌などほかにも様々ながんの報告があります。今後も活用していきたい検査の一つです。
この検査にはがんの組織自体が必要です。もし抗がん剤治療にお悩みの方は当院腫瘍科までご相談ください。
