皮膚糸状菌症(カビの皮膚病)|犬・猫・小動物に多い人獣共通感染症

🐾 皮膚糸状菌症について

皮膚糸状菌症ってなに?

皮膚にカビ(真菌)が感染して、毛が抜けたり、フケやかさぶた、赤みが出たりする病気です。

特に顔や耳、足に脱毛が起きることが多いです。

 

さんに多く見られますが、犬・ウサギ・ハリネズミ・チンチラなど、さまざまな動物で発生します🐱🐶🐰

この病気で注意しなければならないのは、人にも動物にもうつることがある「人獣共通感染症」であることです⚠

 

どんな症状が出るの?

脱毛(顔や耳、前足などの毛が抜ける)

フケかさぶた

赤みかゆみ(ただしかゆがらないこともあります)

感染していても無症状の子もいます!

保護猫を迎えた際にも病院で検査し確認しておくと安心です🐱

(↓ウッド灯検査:顔に真菌に感染した黄緑に光る毛が多く見られます)

 

どうやって感染するの?

• 感染した動物と触れ合ったとき

• 感染した子の毛やフケが落ちた環境から

• 皮膚の症状が出ていなくても、菌を持っていることがあります

子猫体力が落ちている子は特にかかりやすく、多頭飼育のお家では広がりやすいので注意が必要です

糖尿病やクッシング症候群の子も注意しましょう

 

診断について

 

皮膚糸状菌症の診断は、見た目だけでは他の皮膚病と区別が難しいため、いくつかの検査を組み合わせて総合的に診断します

ウッド灯検査
特殊なライトを当てると、一部の菌(特に Microsporum canis)が黄緑色に光ることがあります。

顕微鏡検査
抜け毛やかさぶたを観察し、菌糸や分生子を確認します。

真菌蛍光染色
毛や皮膚のサンプルを特殊な染色液で処理し、顕微鏡で観察すると菌が光って見える方法です。通常の顕微鏡検査よりも菌の存在を見つけやすくなります。

培養検査(真菌培養)
毛やフケを専用の培地に植えて、真菌が増えるかどうかを確認します。菌の種類によっては2〜3週間かかることもあります。

before(黄色い培地) → after(10日後培地が赤変して白い真菌が生えた)

治療について

おうちの掃除や消毒(毛やフケの除去がとても大事)

• 抗真菌薬の内服

• 外用薬(抗真菌塗り薬)

• 抗真菌シャンプー

• 感染部位の毛刈り

この中でもお掃除がとても大事です。
環境中の菌は長期間生き残るため、掃除や消毒を組み合わせることが再発防止と早期改善につながります。

 

飼い主さんへのお願い

• 治療中の動物を触った後は必ず手洗いをしましょう🤲

小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭は特に注意してください👶👴

 

治療は数か月かかることもありますが、しっかり取り組めば必ず良くなります🏥

完治まで比較的時間がかかる病気ですので不安に感じられるかもしれませんが、皮膚糸状菌症は正しい治療と環境対策で改善できる病気です

うちの子もしかして…!と思われたらいつでもご相談ください。

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