眼科専門診療開始と猫の角膜潰瘍
眼科専門診療開始のお知らせ
この度皆さまの大切なご家族の目の健康を守るために、2026年2月から、眼科専門診療をされていた石塚先生をお招きして、診察をさせていただくこととなりました‼️
猫の角膜潰瘍
今回のお話は、猫ちゃんの目がしょぼしょぼについて。それ、「猫風邪」のウイルスが原因かも?とゆうお話です。
最近、
「猫ちゃんの目が赤くなっている」
「しょぼしょぼさせて、涙や目やにが多い」
という理由で来院される子が増えています。
単なる結膜炎かと思いきや、実は「猫ヘルペスウイルス」による角膜潰瘍(目の表面の傷)だった、というケースも少なくありません。
なぜ「猫風邪」で目に傷がつくの?
猫ヘルペスウイルスはいわゆる「猫風邪」の主犯格ですが、実はこのウイルス、目の表面(角膜)が大好きなんです。
1. ウイルスの増殖: 角膜の表面でウイルスが増えると、細胞を壊してしまいます。
2. 傷ができる: 細胞が壊れた部分は「潰瘍(穴)」になり、痛みを感じます。
3. 悪化: 放っておくと傷が深くなり、最悪の場合は角膜に穴が開いてしまう(角膜穿孔)ことも…。
こんな症状に注意!
もしお家の猫ちゃんにこんなサインがあれば、早めの受診をおすすめします。
• 目を細めている、まぶしそうにしている
• 涙が止まらない、ドロっとした目やにが出る
• 目の表面が白く濁って見える
• 前足で目をしきりに気にする(こする)
治療とケアについて
猫ヘルペスによる角膜潰瘍の治療は、「ウイルスを抑えること」と「傷を治すこと」の両面からアプローチします。
• 抗ウイルス薬(点眼・内服): ウイルスの増殖をブロックします。
• 抗生剤の点眼: 傷口から細菌が感染するのを防ぎます。
• ヒアルロン酸などの保護剤: 角膜の修復を助けます。
• エリザベスカラー: 目をこすって傷を広げないために、非常に重要です。
獣医師からのアドバイス
猫ヘルペスウイルスは、一度感染すると体の中にずっと居座り、「免疫力が落ちたとき」に再び暴れ出すのが厄介なところです。
治療はもちろんですが、普段から「ストレスを減らすこと」「栄養をしっかり摂ること」も立派な予防策になります。
「たかが目やに」と油断せず、違和感があればすぐに相談してくださいね。
当院での治療例です
<症例1>
↑緑色に見えるところが角膜潰瘍のあるところです。

↑1週間で綺麗に治りました。
この猫さんは何度かヘルペスウイルス性の角膜潰瘍を起こしておりますが、飼い主様の頑張りもあり、毎度すぐに軽快します。
ただし、すぐに軽快する子ばかりではなく、ヘルペスウイルスによる角膜潰瘍はかなり時間がかかることも多く、こじれやすく、内科治療では難しいこともあります。
<症例2>

↑例えばこの猫ちゃんのように潰瘍がある部分が黒色化してしまうこともあります。内科治療ではとても時間がかかります。
そういった際の外科を含めたベストな選択をするためにも2026年2月から眼科専門診療が始まります!!

