犬の指間炎はマラセチアが原因?よくある症状と治療法を紹介

「足をよくなめる」「赤い」「臭う」…そんな時は要注意!

 

わんちゃんがしきりに手や足をなめていたり、指の間が赤くなっていることはありませんか?
その原因のひとつが、マラセチア(Malassezia pachydermatis)という常在菌の異常増殖による「マラセチア性指間炎」です。

マラセチアとは?

マラセチアは、健康な犬の皮膚や耳にも常に存在している酵母菌(カビの仲間)です。
通常は悪さをしませんが、湿気や皮脂が多い環境、アレルギー体質、皮膚バリアの低下などがあると、増殖して炎症を起こすことがあります。


症状の特徴

•指の間や肉球の間が赤く腫れる
•足先を気にして舐める、噛む
•舐め壊し、かさぶた、色素沈着
•甘酸っぱいような独特のにおい

📸 症例写真:この子は肉球の間を舐めて赤く腫れています。
治療前



診断と治療


当院では、まず皮膚の表面の細胞を採取して顕微鏡で観察し、マラセチアや細菌の有無を確認します。

📸 症例写真:先ほどの肉球の間の病原体をテープで採取して観察しました。
紫色のピーナツのような形の病原体がマラセチアです。
この子の手はマラセチアが増殖していることと同時に細菌(小さい紫の粒)も見られました。




治療は、症状に合わせてスキンケアや外用薬を使うことが多いです。重症の場合は内服薬の処方も相談することがあります。

📸 症例写真:この子は飲み薬なしで当院で処方した薬用シャンプーと外用薬にて治療したところ
約2週間で赤みもかゆみもなくなりかなり良くなりました!
治療後


まとめ

マラセチアによる指間炎は、比較的よく見られる皮膚トラブルですが、
繰り返すことで皮膚が厚くなったり、色が沈着したりしこりを作ってしまうこともあります。
早めの対応とスキンケアで、わんちゃんたちの足を快適に保ちましょう🐾
またマラセチア以外の原因でも手足が赤くなることがあるので困った症状があるときはぜひご相談ください。

 

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