診療紹介

診療紹介|心臓の診療

心臓の疾患が増加しています。

ペットの高齢化、純血種の増加、小型犬の増加に伴い、心臓疾患が増えています。心臓の疾患は発症の初期段階では症状はあまりみられず、症状がみられるときにはかなり悪化していることも多い病気です。

当院では、心臓の疾患の早期発見は非常に重要であると考えております。心疾患を初期段階から発見するために心臓の超音波検査を定期的に実施していただくことをおススメしています。

心臓の検査はどんなことを行うの?

  1. 超音波検査
    レントゲン検査ではわからない、心臓の内部、弁の形や動き方、血液の逆流所見の有無、心臓の収縮力、心房や心室の大きさなどをしらべ、心臓が今どの様に動いているのかを確認します。

  2. 心電図検査
    心臓の機能低下による不整脈等の問題が起こっていないか確認します。

  3. レントゲン検査
    心臓の大きさ、形、気管の位置、肺の状態などを確認します。
    ※当院のレントゲンはデジタルレントゲンを使用しております。そのため、高精細な画像での診察を行えます。
正常な心臓のエコー所見
正常な心臓のエコー所見

僧帽弁閉鎖不全症の心臓エコー所見 僧帽弁閉鎖不全症の心臓エコー所見

ワンちゃんに多い心臓の病気 〜僧帽弁閉鎖不全症〜

主に老齢の小型犬に多くみられ、ワンちゃんの心臓の病気の約3分の2はこの病気が占めていると言われています。
発症の初期段階では目立つ症状はみられませんが、進行すると元気や食欲が低下し、重度の咳や呼吸困難等を引き起こします。キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、マルチーズ、ヨークシャー・テリア、シーズーなどに多く見られます。加齢にともなって発症しやすい傾向にあり、早い場合には5〜6歳で症状が現れることもあります。

早期の発見・治療が重要!

この病気は早期の発見・及び治療がとても重要です。超音波検査は無症状の段階からでも病気を発見できます。この疾患にかかりやすいといわれているワンちゃんは、定期的な心臓検査をお勧めいたします。

現在、この病気を持っているワンちゃんへ

この病気は進行性であり、徐々に症状が悪化することがありますが、様々な種類のお薬があり、今持っている症状を軽くさせてあげることは可能です。この病気でお困りの方はご相談ください。