「最近、お水を飲む量が増えた?」見逃さないで!健康診断で守る愛犬・愛猫の未来
こんにちは。
まだまだ暑い日が続きますが、9月中旬から「秋の健康診断キャンペーン」が始まります。
シニア期に入った愛犬・愛猫にとって、健康診断は1年の中で最も重要な「未来への投資」です。その最大の目的の一つが、高齢の犬猫に多い「慢性腎臓病」の早期発見にあります。
「歳のせい」に隠れた危険なサイン
・最近、お水を飲む量が増えた気がする
・おしっこの回数や量が増えたかも?
そんな日常の小さな変化を「歳のせいかな」と見逃していませんか?
実は、腎臓病は初期にはほとんど目立った症状が出ず、気づかないうちに着実に進行していきます。そして、一度失われた腎機能は元に戻ることはありません。
さらに注意したいのが「冬の急変」です。
12月の年末年始は、急な来客や環境の変化によるストレスで体調を崩す子が多くなります。もし隠れた腎臓病があると、一気に悪化して救急外来へ…というケースも少なくありません。
穏やかな年越しを迎えるためにも、心身ともに安定している「今」の状態を正しく把握しておくことが不可欠です。
【血液検査】進化する指標「Cre」と「SDMA」
これまでの血液検査では「Cre(クレアチニン)」が主流でしたが、現在ではより早期発見に強い「SDMA」を組み合わせた評価が世界的なスタンダードになっています。
Cre(クレアチニン)
筋肉の代謝物 → 筋肉量に影響を受ける
痩せて筋肉が落ちたシニアの子では、数値が低く出すぎてしまう
腎機能が約75%失われないと数値が上がりにくい
SDMA(対称性ジメチルアルギニン)
アミノ酸の代謝物
筋肉量に左右されないため、痩せている子でも正確に評価しやすい
腎機能が約25〜40%失われた段階で上昇し早期発見の鍵となる

筋肉量が落ちやすいシニアの子では、Creだけだと「本当は腎臓が弱っているのに数値は正常に見える」という盲点が生じることがあります。早期センサーであるSDMAと従来のCreを組み合わせて測ることで、より正確な状態がわかります。
【尿検査・その他の検査】
腎臓の負担を測るバロメーター
血液検査とあわせて重要なのが尿検査です。
・UP/C(尿タンパク/クレアチニン比)
尿に漏れ出ているタンパク質を数値化し、腎臓への負担を測定します。
・尿比重
尿の「濃さ」を確認し、腎臓がしっかり尿を濃縮できているかを評価します。
その他
「血圧測定」や「超音波(エコー)検査」なども腎臓の状態を知る重要な検査です。
ただ、「病院が苦手で・・・」というワンちゃん・ネコちゃんも、まずは健康診断で負担の少ない「血液検査+尿検査」からスタートしてみませんか?
まとめ
慢性腎臓病は、早期に見つけることができれば、食事療法や適切なケアによって進行を大幅に緩やかにし、ワンちゃん、ネコちゃんとの穏やかな時間を長く守ることができます!
愛犬・愛猫の「未来の健康」を守るため、ぜひこの秋の健康診断をご検討ください!
